Core 1220-1201 試験範囲の詳細
公式 Exam Objectives(Version 2.0)に基づく全ドメインの整理です。合格ラインは675点(100〜900点スケール)。 ハードウェアとトラブルシューティングで半分以上を占めるのが Core 1 の特徴です。
ドメイン 1.0 モバイルデバイス(13%)
1.1 モバイルデバイスのハードウェア監視と交換 ノートPCの部品
- バッテリー、キーボード、RAM(SODIMM)、HDD/SSD、無線カードの交換
- 生体認証・NFCスキャナなど物理セキュリティ部品
- Wi-Fiアンテナの配置(ディスプレイ周囲)、カメラ/Webカメラ、マイク
1.2 アクセサリと接続オプション USB-C / Lightning / Bluetooth
- 接続方式: USB / USB-C / microUSB / miniUSB、Lightning、NFC、Bluetooth、テザリング・ホットスポット
- アクセサリ: スタイラス、ヘッドセット、Webカメラ、ドッキングステーション、ポートリプリケータ、トラックパッド
1.3 モバイルネットワーク接続とアプリサポート eSIM / MDM ★V15新
- 3G/4G/5G、Wi-Fi、SIM / eSIM(V15で追加)
- Bluetoothペアリング手順(有効化→検出→PIN→接続テスト)
- 位置情報(GPS/セルラー)、MDM(企業/BYOD構成、ポリシー適用)
- 同期: データ上限、カレンダー、連絡先、メール、クラウドストレージ
ドメイン 2.0 ネットワーキング(23%)
2.1 TCP/UDPポートとプロトコル 暗記必須・最頻出
ドラッグ&ドロップ形式でも頻出。即答レベルまで暗記しましょう(受験ガイドに暗記表あり)。
- 20/21 FTP ・ 22 SSH ・ 23 Telnet ・ 25 SMTP ・ 53 DNS ・ 67/68 DHCP
- 80 HTTP ・ 110 POP3 ・ 137-139 NetBIOS ・ 143 IMAP ・ 389 LDAP ・ 443 HTTPS ・ 445 SMB/CIFS ・ 3389 RDP
- TCPとUDPの違い(コネクション型 vs コネクションレス)も問われる
- ※旧版にあった 161/162(SNMP)はV15のリストから削除
2.2 無線ネットワーク技術 6GHz ★V15新
- 周波数帯: 2.4GHz(遠距離・障害物に強い・干渉多)/ 5GHz(高速・短距離)/ 6GHz(Wi-Fi 6E相当、V15で追加)
- チャネル(幅・規制)、802.11規格、Bluetooth、NFC、RFID
2.3 ネットワークホストのサービス サーバーロール / IoT
- サーバーロール: DNS、DHCP、ファイル共有、プリント、メール、Syslog、Web、AAA、データベース、NTP
- アプライアンス: スパムゲートウェイ、UTM(統合脅威管理)、ロードバランサー、プロキシ
- レガシー/組込みシステム(SCADA)、IoTデバイス
2.4 ネットワーク設定の概念 DNSレコード / DKIM・SPF・DMARC ★V15新
- DNSレコード: A(IPv4)、AAAA(IPv6)、CNAME、MX(メール)、TXT
- メールスパム対策: DKIM / SPF / DMARC(V15で追加)
- DHCP: リース、予約、スコープ、除外
- VLAN(論理分割)、VPN(暗号化トンネル)
2.5 ネットワーク機器 PoE / ONT
- ルーター、スイッチ(マネージド/アンマネージド)、アクセスポイント、パッチパネル、ファイアウォール
- PoE: インジェクタ、PoEスイッチ、規格(802.3af/at/bt)
- ケーブルモデム、DSL、ONT(光回線終端装置)、NIC(MACアドレス)
2.6 SOHOネットワークのIPアドレス設定 APIPA / プライベートIP
- プライベートIP: 10.0.0.0/8、172.16.0.0/12、192.168.0.0/16(RFC1918)
- APIPA: 169.254.x.x(=DHCPに到達できていないサイン。トラブルシューティングで頻出)
- IPv6、静的 vs 動的、サブネットマスク、デフォルトゲートウェイ、ループバック 127.0.0.1
2.7 インターネット接続とネットワーク種別 LAN/WAN/PAN/SAN
- 接続: 衛星(高遅延)、光ファイバー、ケーブル、DSL、セルラー、WISP
- 種別: LAN / WAN / PAN(Bluetooth等)/ MAN / SAN(ストレージ専用)/ WLAN
2.8 ネットワークツール 工具の用途を対応付け
- 圧着工具(クリンパ)、ケーブルストリッパー、パンチダウンツール
- ケーブルテスター、トーンプローブ(ケーブル特定)、ループバックプラグ(ポート試験)
- Wi-Fiアナライザ、ネットワークタップ(V15で追加)
ドメイン 3.0 ハードウェア(25%)
3.1 ディスプレイ部品と属性 Mini-LED ★V15新
- LCD方式: IPS(発色・視野角)、TN(応答速度・安価)、VA(コントラスト)
- OLED、Mini-LED(V15で追加)、タッチスクリーン/デジタイザ、インバータ
- リフレッシュレート、解像度、ピクセル密度、色域(color gamut)
3.2 ケーブルとコネクタ T568A/B・光コネクタ
- 銅線: Catカテゴリ(5e/6/6a…)、T568A/T568B配線、同軸、STP/UTP、プレナムレート(天井裏用防火)
- 光: シングルモード(長距離)/ マルチモード(短距離)
- 映像: HDMI、DisplayPort、DVI、VGA(アナログ)、USB-C
- コネクタ: RJ11(電話)、RJ45(LAN)、F型(同軸)、ST/SC/LC(光)、Molex、DB9(シリアル)、Lightning
- ドライブ: SATA、eSATA / その他: Thunderbolt、USB 2.0/3.0
3.3 RAM DDR世代 / ECC
- SODIMM(ノート)/ DIMM(デスクトップ)、DDR4/DDR5(世代間は物理非互換)
- ECC vs 非ECC(サーバー用途のエラー訂正)、シングル/デュアルチャネル構成
3.4 ストレージ NVMe / RAID
- HDD(5400/7200rpm、2.5/3.5インチ)、SSD(NVMe / SATA / PCIe / SAS、M.2 / mSATA)
- RAID: 0(ストライプ・冗長なし)/ 1(ミラー)/ 5(分散パリティ・最低3台)/ 6(二重パリティ・最低4台)/ 10(ミラー+ストライプ・最低4台)
- リムーバブルメディア、光学ドライブ
3.5 マザーボード・CPU・拡張カード BIOS/UEFI・TPM
- フォームファクタ: ATX / microATX / ITX
- コネクタ: PCI、PCIe、電源、SATA、M.2、ヘッダー
- BIOS/UEFI設定: ブート順序、USB許可設定(V15で追加)、TPM、Secure Boot、パスワード、ファン/温度監視
- 暗号化: TPM / HSM(V15で追加)、CPU: x86/x64、ARM、マルチコア
- 冷却: ファン、ヒートシンク、サーマルペースト/パッド、液冷
3.6 電源ユニット 電圧・冗長電源
- 入力 110-120V vs 220-240V、出力 3.3V/5V/12V、20+4ピン
- 冗長電源(サーバー)、モジュラー電源、ワット数の見積もり、電力効率(80 PLUS)
3.7 複合機/プリンターの導入 セキュア印刷
- ドライバー: PCL(速度)vs PostScript(精密)
- 接続: USB / Ethernet / 無線、プリントサーバー、共有設定
- セキュリティ: ユーザー認証、バッジ、監査ログ、セキュアプリント(本人がいるときだけ印刷)
- スキャン: Email / SMB(共有フォルダ)/ クラウド、ADF / フラットベッド
3.8 プリンターのメンテナンス 方式別に整理
- レーザー: トナー交換、メンテナンスキット、キャリブレーション、7工程(処理→帯電→露光→現像→転写→定着→清掃)
- インクジェット: ヘッドクリーニング、カートリッジ交換、キャリブレーション、紙詰まり
- 感熱: フィード確認、感熱紙、加熱素子の清掃(レシートプリンター)
- ドットインパクト: リボン、印字ヘッド、多層紙(複写伝票)
ドメイン 4.0 仮想化とクラウドコンピューティング(11%)
4.1 仮想化の概念 ハイパーバイザー / コンテナ
- VM用途: サンドボックス、テスト開発、レガシーOS/クロスプラットフォームのアプリ仮想化
- ハイパーバイザー: Type 1(ベアメタル: ESXi、Hyper-V)/ Type 2(ホスト型: VirtualBox)
- VDI(仮想デスクトップ基盤)、コンテナ(V15で追加。OSカーネル共有で軽量)
4.2 クラウドの概念 IaaS/PaaS/SaaS
- 展開モデル: プライベート / パブリック / ハイブリッド / コミュニティ
- サービスモデル: IaaS(仮想マシン等の基盤)/ PaaS(開発基盤) / SaaS(完成アプリ)
- 特性: 従量課金(イングレス/エグレス)、弾力性、可用性、マルチテナンシー、ファイル同期
ドメイン 5.0 ハードウェア/ネットワークのトラブルシューティング(28%・最大配点)
トラブルシューティング6ステップ(前提コンピテンシー)
①問題の特定 → ②原因の仮説 → ③仮説の検証 → ④解決計画の立案と実施 → ⑤完全な機能確認と予防措置 → ⑥文書化。V15では採点対象のObjectiveから外れましたが、出題の前提となる考え方として引き続き重要です。「次に行うべきことは?」という問題はこの順序で判断します。
5.1 マザーボード・RAM・CPU・電源の症状 POST / 過熱
- POSTビープ音(連続ビープ=メモリ系が典型)、電源が入らない、過熱による再起動
- コンデンサ膨張、異音・異臭、日時がリセットされる(=CMOS電池切れ)
5.2 ドライブ・RAIDの症状 S.M.A.R.T. / 異音
- 異音(クリック音・研削音=HDD物理故障の前兆→即バックアップ)
- ブートデバイス未検出、S.M.A.R.T.エラー(故障予兆)、IOPS低下、RAIDアレイ消失
5.3 映像・プロジェクタ・ディスプレイの症状 焼き付き / ドット抜け
- 入力ソースの誤り(最初に確認)、プロジェクタのバルブ(ランプ)切れ、断続的な投影停止(過熱)
- 焼き付き、ドット抜け、色表示異常、ちらつき
5.4 モバイルデバイスの症状 バッテリー膨張は危険
- バッテリー膨張=即使用中止・適切に交換/廃棄(頻出)
- 充電不良(まずケーブル・ポートの切り分け)、画面割れ、液体損傷、デジタイザ異常、カーソルドリフト
5.5 ネットワークの症状 ジッター / ポートフラッピング ★V15強化
- 断続的な無線接続(干渉・電波範囲)、速度低下、高レイテンシ
- ジッター(VoIP品質劣化の原因)、ポートフラッピング(リンクのup/down繰り返し)
- 外部干渉源、認証失敗
5.6 プリンターの症状 症状→原因の対応付け
- 縦線・かすれ(レーザー: ドラム/トナー、インクジェット: ヘッド詰まり)
- こすると剥がれる(定着器故障)、文字化け(ドライバー)、多重給紙(分離パッド/湿気)
- 紙詰まり、印刷キューの凍結(スプーラー再起動)、トレイ未認識